日程

2024年11月10日(日) 10:00~18:10(9:30~受付開始)

会場

浜松町コンベンションホール 5F(MAP
〒105-0013 東京都港区浜松町二丁目3番1号
ニッセイ浜松町クレアタワー 5F

  • 都営地下鉄 大江戸線・浅草線「大門駅」 B5出口直結
  • JR・東京モノレール「浜松町駅」 北口 2分

参加登録

事前申込制

テーマ

獣医師プログラム「つまる猫」

愛玩動物看護師プログラム「猫のがん」

  • 獣医師向けプログラム

  • 愛玩動物看護師向けプログラム

(敬称略)

会場:メインホールA

  • 10:00~10:50

    つまる猫:血管編

    講師: 新居 康行 / JASMINE どうぶつ総合医療センター

    つまる猫 『血管編』では、猫の動脈血栓塞栓症 (Atrial Thromboembolism, ATE)についてお話しさせていただきます。猫のATEは心疾患が関連していることがほとんどで、さらにその中の多くを心筋症が占めているとされています。
    今回は心疾患由来のATEについて

    • TEの病態とは?
    • 診断のためには?
    • どんな治療の選択肢があるの?
    • 予後はどうなの?

    など、よくご質問いただく内容を中心に進めてまいります。
    先生方がエビデンスに基づいた情報を飼い主さんにインフォームいただけるよう、過去の報告とともに実例を交えつつたくさんの情報をお伝えしていきます。

  • 11:00~11:50

    つまる猫:鼻、肺/粘液栓編①

    講師:

    末松 正弘 / AMC末松どうぶつ病院

    藤原 亜紀 / 日本獣医生命科学大学

    猫の呼吸器疾患で「つまる」部位はどこでしょうか?2024年11月に開催される第11回猫の集会ではJSFM理事の藤原と呼吸器外科の名医末松正弘先生で「つまる猫~呼吸器編」についてコラボ講演をお送りします。藤原は呼吸器腫瘍(鼻、咽喉頭、肺)、粘液栓などを生じる下気道炎症性疾患について、末松先生は猫の短頭種気道症候群、気管腫瘍、喉頭炎について解説して行きます。

    気道が詰まった場合の診断と治療、と題して猫の短頭種気道症候群、喉頭炎、気管腫瘍、気管狭窄について講演いたします。「こんな疾患が来たら困るな」、「怖いな」、という認識が強い疾患だと思いますが、正確に診断して、何より「生かす」ことが大事になります。講演では診断に加えて、気管切開、喉頭切開、喉頭腫瘤切除などの手技に加えて気道のインターベンションについても時間が許す範囲で紹介致しますのでディスカッションを含めて一緒に勉強しましょう!

  • 12:00~13:00 ランチョンセミナー[定員:200名]

    SGLT2阻害薬はゲームチェンジャーとなりうるのか

    講師: 福島 建次郎 / どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター
    提供: ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスジャパン株式会社

    人の2型糖尿病の治療薬として2013年に認可されたナトリウム/グルコース共輸送体2阻害薬(SGLT2i)が、日本国内でも猫の糖尿病治療薬として今年の3月に認可されました。従来のインスリン治療とは機序が全く異なるこのSGLT2iを用いた新規治療薬が猫の糖尿病治療のゲームチェンジャーとなり得るのか、レクチャーの中ではその作用機序、現状でのエビデンス、適応症例・不適応症例の選別、実際の使用時に注意すべき点などに関して一緒に学んでいきたいと思います。

  • 13:00~13:30

    ポスターセッション ディスカッションタイム

  • 13:30~14:20

    つまる猫:鼻、肺/粘液栓編②

    講師: 末松 正弘 / AMC末松どうぶつ病院
    藤原 亜紀 / 日本獣医生命科学大学

    猫の呼吸器疾患で「つまる」部位はどこでしょうか?2024年11月に開催される第11回猫の集会ではJSFM理事の藤原と呼吸器外科の名医末松正弘先生で「つまる猫?呼吸器編?」についてコラボ講演をお送りします。藤原は呼吸器腫瘍(鼻、咽喉頭、肺)、粘液栓などを生じる下気道炎症性疾患について、末松先生は猫の短頭種気道症候群、気管腫瘍、喉頭炎について解説して行きます。

    気道が詰まった場合の診断と治療、と題して猫の短頭種気道症候群、喉頭炎、気管腫瘍、気管狭窄について講演いたします。「こんな疾患が来たら困るな」、「怖いな」、という認識が強い疾患だと思いますが、正確に診断して、何より「生かす」ことが大事になります。講演では診断に加えて、気管切開、喉頭切開、喉頭腫瘤切除などの手技に加えて気道のインターベンションについても時間が許す範囲で紹介致しますのでディスカッションを含めて一緒に勉強しましょう!

  • 14:35~15:25

    つまる猫 消化管編:食道から大腸まで

    講師: 藤原 玲奈 / 岩手大学

    今回の講義では、食道から大腸まで、「つまり」を起こしうる疾患の診断にフォーカスして症例を交えながら取り上げていく。取り上げる予定の疾患は下記を予定している。

    食道
    :血管輪奇形や食道炎による食道狭窄

    1次病院でできる検査でどこまで鑑別診断をしぼれるか

    2次病院ではどのような検査を行っているか(当院の場合)

    胃・小腸
    :異物

    画像で見える異物、見えにくい異物、見えない異物

    消化管造影検査の位置づけ

    :腫瘤・狭窄

    部位と画像でどこまで疾患を絞れるか

    画像では内科治療/外科治療をどう判断するか

    :腸重積

    重積はどんな画像に見えるか

    内科治療/外科治療をどう判断するか

    大腸
    :巨大結腸症/便秘

    画像では内科治療/外科治療をどう判断するか

    :腫瘤・狭窄
    リンパ節
    :消化管に関わるリンパ節の位置と正常/異常所見
  • 15:45~16:00

    ポスターセッション アワード表彰式

  • 16:05~16:35

    つまる猫:皮膚編

    講師: 江角 真梨子 / VET CRAFT

    猫の皮膚においては、汗や皮脂などの分泌物の「つまり」が起きることがあります。

    この分泌物のつまりはいわゆる猫の顎ニキビやスタッドテイルが代表されますが、これら皮膚トラブルは日常生活で大きなトラブルになることは多くないですが、ご家族が気にされて来院されることが多い皮膚炎の1つです。これらの皮膚炎は、洗浄や消毒だけではうまくいかないことや再発することも多いため、診察室で頭を悩ますこともあるのではないでしょうか。本講義では猫で皮脂や汗のつまりを経験した時に、どのようなことを考えたら良いか、どのような治療の選択肢があるのか、再発の際はどのようにご説明したら良いのかについてお話しします。

  • 16:40~17:10

    つまる猫:胆管編

    講師: 瀬戸口 明日香 / JASMINE どうぶつ総合医療センター

    今回は猫の“つまり”を様々な方面から考えるシリーズとなっていますが、本編は胆管のつまりを取り上げます。胆管が詰まった際に認められる黄疸・高ビリルビン血症は緊急的な対処が必要な臨床徴候であることから焦りが生じがちですが、第一に黄疸の鑑別、次いで肝外胆管閉塞の原因の鑑別と短時間の間に診断ステップを踏む必要があります。その際にも落ち着いて鑑別診断を進められるように解説したいと思います。

  • 17:20~18:10

    つまる猫:尿管編

    講師: 岩井 聡美 / 北里大学

    猫の尿管内径は0.4mm程度といわれており、同じ体重の犬と比較しても、猫の尿管の方が格段に細い。上部尿路結石の発生も多く、尿管に結石が流れ落ちると、特に猫は閉塞しやすい傾向にある。さらに、両側の尿管が閉塞すると重篤な急性腎障害の病態に陥り、心停止のリスクなど、その場での対応に迫られる。本講演では、救急時の腎瘻チューブの設置や尿管の外科手術を紹介すること、そして、片側の尿管閉塞を発見して、可能な限り早期に治療しておくことについても触れていきたい。みなさまにお目にかかれるのを楽しみしております。

(敬称略)

会場:メインホールB

  • 10:00~11:50

    獣医師が愛玩動物看護師に知っておいてほしい
    1.「猫のがん」の基礎知識
    2.猫に化学療法を投与する際の注意点と院内での管理法
    3.化学療法中の猫を少しでも幸せにする方法

    講師:

    小林 哲也 / 公益財団法人日本小動物医療センター付属日本小動物がんセンター

    松山 富貴子 / 公益財団法人日本小動物医療センター付属日本小動物がんセンター

  • 12:00~13:00 ランチョンセミナー[定員:150名]

    猫の慢性腎臓病 -治療薬ラプロスに関して様々な疑問に答える-

    講師: 石田 卓夫 / JSFM会長、赤坂動物病院
    提供: 共立製薬株式会社

    猫の慢性腎臓病(CKD)治療薬として使われているラプロスは、経口プロスタサイクリン (PGI2) 誘導体であるベラプロストの製剤で、1日2回の経口投与で効果を発揮します。CKDの進行には腎臓の虚血と低酸素、そして線維化が大きく関わっているため、血管の内皮細胞を守り、血管を拡張させ、血栓を防止するラプロスは、CKDの進行を抑える効果を持っています。どのような症例でラプロスは使えるのか、使うことでどれだけCKDの猫の寿命が延びるのかを、よくある様々な質問に答える形でお伝えします。

  • 13:00~13:30

    ポスターセッション ディスカッションタイム

  • 13:30~14:15

    がんによる痛み、周術期の痛みを呈する猫の評価とケア

    講師: 浅川 誠 / どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター

    猫も人間と同様に痛み(疼痛)を感じることが知られています。最近では手術による痛みに対するケアはある程度実施されるようになってきていますが、がんによる痛みに関しては、痛みが生じているかどうかがわからず、放置されていることが多いのではないでしょうか?
    猫は痛みがあっても、動物病院では自宅と同じ反応を示してくれない場面によく遭遇します。
    このことが猫の痛みを発見することを非常に困難にしており、猫医療関係者を悩ます問題の一つにもなっています。

    本講義では痛みの種類の紹介から、痛みをどうやって発見していくか、どういったがんで痛みが生じるか、どういった手術に強い痛みが伴うかなどについての説明を行います。そしてそれらの痛みに対してどういった治療があるのか、また痛みが軽減されているのか悪化しているのか、痛みに対するモニタリングをどうやって行っていけばよいのかについても解説を行います。

  • 14:30~15:30

    担がん猫とご家族の気持ちのケア 座談会
     〜SHAREコミュニケーション、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)の考え方 など~

    座長:

    小林 哲也 / 公益財団法人日本小動物医療センター付属日本小動物がんセンター

    パネリスト:

    青木 理紗子 / 聖路加国際病院

    浅見 優樹 / AniCure動物病院

    鈴木 香代子 / 久米川みどり動物病院

    関根 あおい / 公益財団法人日本小動物医療センター付属日本小動物がんセンター

    檀上 洋子 / 公益財団法人日本小動物医療センター付属日本小動物がんセンター